マネジメントを変えたい方へ

やる気にさせるマネジメントから
行動に働きかけるマネジメントへ

マネジメントに悩んでいる人は多くいます。中でも人の育成に関するマネジメントがその多くを占めています。人の育成に関しては、どのようにすればいいのかわからないという種類の悩みになります。日本の企業では、プレイヤーとして実績を叩き出して昇格して管理職になるという組織構造を取っていることが、その一因であると思います。そんな中で、部下の育成がうまくいかないことに対して、個人の内面に原因を求めてしまいます。つまり「あいつはやる気がない」と言うセリフです。うまくいかない原因を部下の内面(やる気や能力)に求めるから、人の内面である「やる気」を何とかしようというマネジメントが生まれてしまいます。

マネジメントで大切なのは、行動の原因はやる気ではなく、環境にあるということです。従来のマネジメントで考えられていた「先に意思があり、それが行動を引き起こしている」とは全く考え方が違います。何かうまくいかないことが起こった時に、その行動と行動の前後の環境を分析します。例えば、スタッフのAくんがシーンとしている会議で意見を言って、上司から変な意見を言うな!と叱られました。当然、次からAくんは意見を言わないでしょう。これを改善して意見が出るようにしたい時は、行動前後の環境を分析します。行動前は「シーンとしている」行動後は「上司に叱責された」です。この前後の環境を変えます。行動前は「笑顔で賑やか」行動後は「拍手が起きる」といった環境の変化が起きれば、Aくんの行動は改善されます。

リーダーの行動が原動力になる!

リーダーの仕事とは一体何だろうか? 部下のやる気を引き出すことだろうか。どんなに経済状況が悪くても業績を上げ続けることでしょうか。部下から慕われるようにすることでしょうか。何かが起きた時に責任を取ることでしょうか。そうではなくて、リーダーの仕事というのは「業績を向上させるために重要な行動」の「自主的な実行」を部下から「引き出して、継続させる」ことになります。

うまく行かないことが起きたときには注意が必要です。会議を開いて現場から意見を吸い上げようとしても、誰も何も言わない場合にはどうすればいいのでしょうか。上司からの問題提起や原因追及による叱責は容易に想像できます。そうなると会議で意見を述べるという行動は、絶望的なレベルにまで減ってしまいます。
会議のあとで上司たちが愚痴をこぼします。
「あいつらほんとうに積極性が無いな」「まじめで人はいいんですけど」「ゆとり世代だしな」「困りましたね」などと・・・ 
誰が悪いのかという犯人探しをするのは簡単です。犯人を探す行動が増えても問題は一向に解決しません。そこで大切になるのは人ではなくて「行動を見る」ことです。そのためには上司が「部下に期待する行動」の洗い出すことが必要になります。

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